はじめに
この記事は、私自身の記録(忘備録)を兼ねています。
股関節痛に悩んでいた頃、私もインターネットで「術後◯ヶ月で何ができるのか」という情報を必死に探しました。
ここにまとめるのは、両股関節人工関節手術を受けた私の体験経過です。
ただし、回復スピードや経過には個人差があります。私の例はあくまで一つの参考としてご覧いただき、治療やリハビリについては必ず主治医の指示に従ってください。
術後1か月(退院〜4週間)
術後間もない時期は、杖歩行が中心で日常生活に制限が多くありました。
それでも少しずつ「できること」が増え、ウォーキングや軽いストレッチを取り入れるようになりました。
- 退院後しばらくは医師のすすめで杖歩行が中心
バスには乗れずタクシーでリハビリに - 医師から「軽い運動はOK」「自分ストレッチは内転を避ければ可」と指示あり
バレエの再開は術後3か月過ぎてからと。 - ボディメンテクラス(ピラティスみたいなクラス)に復帰
仰向けで右脚を上げることが脚が重くて力が入らず苦戦 - リハビリで腸腰筋・臀筋の筋力低下を指摘される
- ウォーキング開始(20分程度)
術後2か月(筋力回復と家庭でのリハビリ)
2か月目には右脚の可動域が少しずつ改善し、家庭での筋トレを開始。
運動量を増やしながらも、無理をせず「慣らしていく」段階でした。
- 右脚が少しずつ上がるようになる(まだ左右差あり)
- 自宅でクラムシェル・ヒップリフトを継続
- 脂肪燃焼クラスに参加(先生が骨折したため、2回で終了)
- バス停まで小走りが可能に
術後3ヶ月(バレエクラス復帰の初挑戦)
ついにビギナークラスから、バレエに復帰しました。
ですが、体は思うように動かず、疲労感も大きい時期でした。
「元のクラスに戻るには相当時間がかかる」と痛感し、リハビリでPTに相談しました。
- バレエ・ビギナークラスから再開
- プリエ・グランプリエで股関節に違和感(筋肉に脳からの信号が届かない感覚)
- 90分のレッスン後は疲労困憊
中腰も辛く、ルルベではふくらはぎが攣り、筋力の衰えを痛感 - リハビリでPTにバレエの様子を報告
術後4ヶ月(外旋筋群の強化と柔軟性アップ)
ボディメンテクラスで外旋筋群を重点的に鍛えることで、外旋の動きが少しずつスムーズになってきました。
医師からは「まだ糸も溶けていないので焦らず」とのアドバイスもあり、柔軟性を高める運動を継続しました。
- ボディメンテクラスで外旋筋群を強化 → 外旋がしやすくなる実感
- 術後検診で「焦らず少しずつ」と指導あり
- 柔軟性を高める運動を自宅でも継続
術後5ヶ月(体調不良と回復の停滞期)
この時期はコロナ感染も重なり、体調管理に苦労しました。
それでもバレエの動きは少しずつ改善し、走ることも可能になりました。
- 7月:コロナ感染 → 回復に約3週間
- 股関節周りの引き攣り感が軽減
- グランバットマンが可能になる
- ロンド・ジャンブ・アテールで軸足がぶれると指摘 → 課題として意識
- 無意識に走れるようになる
術後6ヶ月(日常生活の安定とバレエでの課題)
半年を迎える頃には、生活上の不自由はほとんどなくなりました。
可動域の広がりはゆるやかですが、工夫しながら継続することで少しずつ改善を感じています。
- ボディメンテクラスで内転筋の張りを解す方法を教わり(ストレッチポール使用)
自宅でも1日おきに実践 - 開脚角度を広げる柔軟運動を開始(AIを私のパーソナルトレーナー設定)
- 可動域の大きな変化はないが、焦らず少しずつの積み重ねが大事と意識
まとめ
術後半年を振り返ってみると、日常生活の中での不自由はほとんどなくなり、歩くことも座ることも、もう痛みに悩まされることはありません。
これは手術を受ける前には想像できなかったほど大きな変化で、今の生活があることに心から感謝しています。
一方で、バレエの動きにはまだ制限があります。外旋や開脚は思うようにいかず、レッスン中に課題を感じる場面も多いです。それでも「踊れる」という喜びの方が大きく、少しずつでも体が応えてくれるのを感じながら続けています。
人工関節の回復は一気に進むのではなく、月ごとに小さな変化を積み重ねていくものだと実感しました。焦らず、できることを続けていくことが何より大切だと思います。これからも自分の歩みを記録に残しながら、バレエと共に前に進んでいきたいです。
