人生100年時代を迎え、50代や60代で離婚した場合でも、その後20〜30年以上の人生を送る可能性があります。
離婚後の生活をどのように設計するかは、離婚そのものと同じくらい重要な問題です。
特に熟年離婚の場合、今後の収入や生活費、年金、健康管理など、多くの要素を考慮する必要があります。
本記事では、離婚後に経済的・生活的に安定した生活を送るために必要な準備と計画について、具体的なアドバイスを提供します。
離婚後の新しい生活を安心してスタートするために、今からできることを一緒に考えていきましょう。
経済的な計画
- 離婚後の収入の把握:給与、年金、財産分与など収入源を確保しましょう。
- 生活費の見直しと予算の作成:生活費、住宅費、社会保険料等を考慮した家計費の予算を作成しましょう。
日本FP協会:https://www.jafp.or.jp/know/fp/sheet/ - 投資と貯蓄:財産分与で得たお金、自身で築いた貯蓄の運用計画を立てましょう。
離婚後の生活で最も重要なのは、安定した収入源を確保することです。
特に熟年離婚の場合、これまでの生活スタイルが大きく変わるため、新たな収入源をどう確保するかが大きな課題となります。
住居の選択
- 売却または継続居住:マイホームなら売却、住み続けるかを検討しましょう。
- 新しい住居への転居:新しい住居を賃貸にするか購入するかを検討しましょう。
①の場合、夫が名義人である家、マンションが多いと思われます。
話し合いで離婚後も住み続けられるケースもあるでしょうが、離婚した夫と顔を合わせるなど、精神的な負担がかなり大きくなります。
②の場合、家を出て実家に戻るケース以外は、相応の費用が発生します。
参考:UR都市機構
心と身体のケア
- 健康管理:定期的に健康診断を受けましょう。
適度な運動とバランスの取れた食事を心がけましょう。 - メンタルヘルス:ストレスを減らし、心の健康を保つための方法(趣味や社会活動への参加など)を見つけましょう。
社会的なつながり
- 地域活動への参加:新しい住所に転居した場合、新たなコミュニティを作らなければなりません。
地域のサークルやボランティア活動に参加し新しい人間関係を築きましょう。 - 友人や家族との交流:友人や家族との交流を大切にし、孤独感を避けるようにしましょう。
離婚は「結婚より大変」と言われることがありますが、それは決して誇張ではありません。
離婚は経済的な負担だけでなく、精神的な負担も非常に大きいものです。
そのため、一時の感情に流されて決断するのではなく、慎重に考え、将来を見据えた綿密な計画を立てることが重要です。
冷静に準備を整え、しっかりとした基盤を築くことで、離婚後の人生をより安心してスタートすることが出来るでしょう。
ただし、下記の方は今すぐ行動してください。
DV(ドメスティック・バイオレンス)被害者の方
DV被害者の方は、すぐにでも行動に移してください。
私達は個人として尊重されるべきであり、幸福を追求する権利があると憲法でも定められています。
下記のような相談窓口があり、支援を受けることが出来ます。
第十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
日本国憲法